柚木真里奈の日常( ¨̮ )🌼.*

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【2018.07.21.劇的舞踊 Vol.4 Romeo&Juliets ロミオとジュリエットたち】

恋はまるで精神疾患

 

 

私の隣に座った方が呟いたことだが「俳優と同じ目線で見る事ができるのがすごい。迫力があるよね。」と言っていた。確かに。細かな衣装のデザインだったり、俳優の表情だったりがありありと見る事ができた。

<作品>
人間の身体(筋肉)がありありと表現されていた。それは顔の表情だけでなく、体全体を使って表現するため体にも表情がやどっていた。ロミオ役の武石氏の声は低いが迫力があり、場内に響き渡る。また、ロミオが車椅子で出てきたのにも正直驚いたが、金森氏は鈴木忠志氏の影響もあるのかなぁ。。

舞台道具として、ミラーや四角いBOXを活用していた。その中に俳優を閉じ込めたり、はたまた、ミラーを斜めに並べて奥行を表現したり。見る側の創造力を刺激してくるなと思った。また、ミラーに俳優が反射して、舞台から見る側の見方を少しだけだが見る事ができたのでそこにも感動した。また、そういった面から反射して1人が複数に見えたり。見え方の工夫をしてるとも感じた。

 

見る、見られる。視点が変わる変わる。

 

衣装も白で統一されており、硬い素材、柔らかい素材があった。柔らかい素材を着ている俳優の背中には番号が書かれていて、監視社会(人を番号によって支配する現代の)を思わせた。

ここの監視からの観点で言えば、舞台上に設置されたテレビ画面の写し方は多角的に俳優を写していたため、監視カメラをに見え、常に自分達の行動が監視されている現代社会に近いものを感じた。そして、うっすらと俳優の身体が垣間見え、鍛えられた肉体が大変美しく感じた。男女によって肉体は違うが、男女それぞれが持つ肉体の特徴が素晴らしいと感じた。また、体が動く度に、照明の光が当たる度に輝くものを身につけていて、それも俳優ひとりひとりデザインが微妙に違った。その中でもロミオは両足全体的にそれを身につけていた。
更に、劇中に登場する黒の布を羽織った死神みたいなものはそこに静かにいるだけであるのに異質感というものを大変強く感じた。
車椅子のロミオにジュリエット達ががわかる変わる車椅子を押すシーンでは自由さだったり爽快感だったりするものを感じた。"立場"とはなんて障害なんだ!とも思いながら笑


舞台で身体的な表現ばかりではなく、幕に映像を用いていた。静止画に最初は見えたがだんだん涙が零れ落ちてきた。
心に残ったセリフは

「恋とはなんて愚かなんだろ。恋と呼べば聞こえはいいが内実はどろどろだ。」

とロミオがひとりごとのように言い捨てたセリフが印象深い。確かに、恋とはある意味いいすぎかもしれないが精神疾患であるな。恋する人のために頑張ることができたり、また、時にはその人の言ったひとことに深くきづついてしまったり。その人を中心に考えているはずが、その人に振り回され、自分を見失ってしまうなんてことも恋愛には多々ある。対象がその人でありながらも自分本位で考えてしまうのも恋かなとも感じた。

 

と自分の過去を振り返りながら思った。

 

ん?笑